診療について
診療内容
私は、精神科というところは「よろず相談所」だと考えています。秘密が守られる場所で悩みを聴いてもらったり、愚痴をこぼしたりすることは、ストレスの多い現代社会を生き抜くための方法の一つです。「こんなことをお医者さんに相談していいの?」と思うような些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
原則として、初診は30~40分間、再診は10分間を目安としております。
年齢は、中学生以上の方を対象としております。また、未成年(18歳未満)の方には、保護者の同意なしで向精神薬の処方はいたしません(漢方は処方する場合があります)。
年齢の上限はもうけておりませんが、認知症については、脳MRIなどの精査や身体医学的なチェックも必要なことから、単科の精神科病院または総合病院精神科をご紹介する可能性があります。
※2024年4月から、(水)午前のみ非常勤の橘医師が診療を開始しました。橘医師の外来を初診した方は、原則として再来も(水)午前の受診となります。また診療上の理由から、「千葉大学の学生および職員」の方は、原則として橘医師の外来を受診することはできません。ご了承ください。
当院は街の小さなクリニックです。死にたい気持ちが切迫している方や飲食がままならず衰弱している方、激しい興奮や暴力を伴う方については、入院も含めた緊急の対応ができる精神科病院へのご相談をお勧めいたします。また、てんかんについては専門外となりますので、お近くの神経内科・神経外科にご相談ください。
コンサータの処方に対応しております。クロザリル、モディオダールの投与はできませんのでご了承ください。また、デポ剤(持効性筋注製剤)も現時点では未対応です。
セカンドオピニオンは積極的に推奨しております。紹介状をご希望の方は診察時にお申し出ください。通常1週間ほどで紹介状を作成いたします。
受診方法
当院は完全予約制のクリニックです。Webでの予約は受け付けておりませんので、お電話にて予約をお願いいたします。初診の予約に際して、成人(18歳以上)の方の場合は、原則として患者さん本人が予約の電話を入れて下さるようお願いいたします(日本語が不自由な方は除く)。
予約制ではありますが、医療というものの性質上、必ずしも予約時間を守れずお待たせしてしまう場合もあります。ご了承下さい。
初診の方はカルテへの登録作業などがありますので予約時刻の「15分前」まで、再来の方は5分前までに来院してくださるようお願いいたします。遅刻などにより十分な診療時間が確保できない場合、診療予約をキャンセルさせていただく可能性があります。
初診の際に患者さん本人が来られず、急遽、ご家族だけでの来院となった場合には、家族相談の扱いとさせていただきます。保険ではなく、50分間で10,000円の自費となります。
急な予定などのため予約した日時に来院できない場合は、必ずお電話にて早めの連絡をお願いいたします。また、緊急の対応が必要な方や、病状などのため予約を遵守することが難しい方は、予約制ではないクリニックや病院でのご相談をお勧めいたします。特に最近、初診に連絡なく来院しない、いわゆる「ノーショー」のケースが増えております。初診の申し込みが多数あるにもかかわらず、「予約がいっぱいのため申し訳ない」と断っている状況ですので、どうかぐれぐれも「ノーショー」はご遠慮ください。
当院では、契約駐車場が2台しかありません。満車の場合は近隣のコインパーキングなどを利用し、絶対に路上駐車はしないようお願いいたします。
他の患者さんや職員への暴言暴力はいかなる場合でも許容いたしません。誰もが安心して通院できるクリニックを目指しておりますので、どうか皆さんのご理解ご協力をお願いいたします。
また、患者さん本人が来院できず代理の方が処方箋を受け取りに来る場合、ご家族以外の第三者については、必ず患者本人の署名入りの委任状が必要となります(家族の場合は不要)。ご了承ください。なお、原則として電話診察による処方箋の郵送は行っておりません。処方箋の発行には、本人もしくは代理人の受診が必要となります。
お持ちいただくもの
健康保険証を必ずお持ちください。また、お持ちの方は「お薬手帳」「各種医療証」「自立支援医療受給者証」「紹介状」「血液検査や健康診断の結果のコピー」などもお願いいたします。18歳未満の方は、妊娠出産の状況を含めて幼少期の細かい発達歴についてお尋ねする場合もありますので、ご家族の方は母子手帳をご持参ください。
初診の方は電話で予約をお取りになった後、Web問診の事前入力にご協力をお願いいたします。なお、予約枠の空きが足りず待機している患者さんもいらっしゃいますので、万が一、予約の日に来院できなくなった場合には、必ず分かり次第速やかに、当院まで連絡するようお願い申し上げます。
発達障害(神経発達症)の疑いで受診される方へ
発達障害(神経発達症)は、生まれつき得意/不得意の凸凹が大きく、社会生活を送る中で様々な不便を感じるようになった人につけられる診断名です。いわば社会における少数派(マイノリティ)を指し示す概念であり、「病気/疾患」ではありません。診断は心理検査のみで行うものではなく「生まれついての特性」であることを示すために、幼少期から現在までの詳細な発達歴/生活歴がとても重要になります。
18歳未満の未成年については、可能な限り主たる養育者(多くの場合は母親)と一緒に来院してください。妊娠出産に関する詳細な情報に加えて、頸の座り/お座り/一人歩き/言葉が出た等、発達のメルクマール(指標)が何カ月頃だったか、また幼少期の遊びや対人関係がどうだったのか等を伺いますので、母子手帳を持参の上、事前に昔のことをよく振り返っておいてください。
18歳以上の成人の方は、親など自分の子ども時代をよく知る人に頼んで、子ども時代の様子についてA4用紙1枚程度にまとめたものを持参してください。本人の記憶だけでなく、「第三者による記録」という客観的な資料がとても重要になります。
2024年4月現在、心理検査を施行する臨床心理士は非常勤しかおりません。心理検査の待機期間が長くなってきたため、心理検査の申し込みがすぐには出来ないケースもあります。ご了承ください。